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2002年 ブリードに挑戦
初めてのブリードに挑戦
初採集となったネブトクワガタを家に持ち帰り、しばらくは眺めるだけの日々が続きました。  見ているだけでも飽きませんでしたが、そんなある日「ネブトのメスはなかなか採れないで」という話を聞きました。  オスはよく採集出来るけど、メスは採集しにくいと。 私の場合、初採集がペアでの採集となったのでラッキーだったのかも。
「これはブリードしてみなければ!」
とりあえず産卵セットとして
● ミニプラケース (コバエシャッターのミニ使用)
● 発酵マット (市販の茶色の発酵マットで、この年アマミノコがたくさん産んでいたマット)
● 水苔 (転倒防止、保湿を保つためマットの上に敷いておきました)
にペアを入れておきました。
この時私はかなりナメていて、「幼虫くらい簡単に採れるだろう」と思っていました。  実際ケースは中でしたが、ちょっと前これとまったく同様のセットでアマミノコをセットしたところ、たくさんの幼虫を得ることができました。  ですから、こんなものかなくらいにしか考えていませんでした。 実はこれがさらに私をネブトの道に引きずり込むことになるのですが・・・
約2ヶ月後、もう良い頃かなと思って産卵セットを暴くも幼虫の姿は無し・・・ 敢えなく撃沈してしまいました。 そこでいろいろ調べるにつれネブトクワガタはマットにうるさいのだということが判りました。
「う~ん もっと勉強しなければ・・・」
ネブトクワガタは、自然界ではマツのフレーク状になった赤く朽ちた木などに産卵するらしいのですが、マツでないとダメというわけでは無くその朽ち方が問題とのこと。
オスは湾曲した大アゴの基部に第一内歯があり、さらに前方に少し上向きの第二内歯を持っています。 この第二内歯は大型個体になるにつれ、大アゴ中央部に位置するようになります。
この様な個体は小型といえども大変迫力を感じますし、よく見ると結構イケてるクワガタなのです。 ただ、小型になるにつれこの第二内歯は大アゴの付け根側に位置するようになり、極小サイズになるとこの第二内歯は完全に消えてしまいます。
ネブトクワガタは、6月~9月になると樹液のわいたクヌギ、ナラ(他、シイ、カシ等)で採集することができます。 ただし樹液がわいているからといって必ずそこで採れるわけでは無く、ネブトクワガタはちょっと好みがうるさいクワガタなのです。
樹液がダラダラとわいて、しかも樹液が発酵したような木が好みで、棲息地もかなりピンポイントでいることが少なくはありません。 それもネブトクワガタの生態に依るところが大きいのではないでしょうか?
ネブトクワガタは、他のクワガタが利用しない松などの針葉樹のフレーク状の朽ち木や竹などの腐葉土中に産卵することが知られています。 しかしながら松しかないような針葉樹林や竹しか無いような竹林にはいません。そこには成虫のエサとなる樹液のでるような広葉樹林が近くに無いといけません。
ただしそのような環境であれば必ずネブトクワガタがいるというわけでも無く、実際私は子供の頃、山の近くに住んでいてそういう条件の場所もたくさんありましたが、 ネブトクワガタをつかまえた経験は1度も無かったのです。
ネブトクワガタは何処にでもいるようで何処にでもいないクワガタだと思います。
ネブトクワガタは、まれに灯火にも飛んでくるようですが基本的にはあまり飛ばないクワガタです。 そのことから発生地での移動範囲はそんなに広くないと思われます。
しかもネブトクワガタのメスは多産と言われています。あの小さな身体で1頭のメスが100個以上も卵を産む場合もあるそうです。 ですからネブトクワガタの発生する場所を見つけられれば、もしかするとそこはネブト天国かも知れません。


再チャレンジ
そこでマットを変えて、再度チャレンジしてみました。 こうなれば何としてでも幼虫の姿を見てみたい!
今回の産卵セットは
● ミニプラケース (コバエシャッターのミニ使用)
● 発酵マット (市販のブナの赤枯れフレーク<超微粒子>)
● 水苔 (転倒防止、保湿を保つためマットの上に敷いておきました)
さらに1ヶ月後、ぜんぜん産んでいる気配が無くメスの姿も見なくなりました。  そこで気になって、産卵セットを暴いてみましたが、またまた失敗・・・ 卵や幼虫の姿は無しでした。 しかも、既にメスは☆になっていました。
結局、この年のネブトクワガタのブリードは失敗に終わりました。
後からいろいろ判ったことは、樹液採集のネブトクワガタは産卵させるのは難しいということでした。  そしてやはりマット! ネブトクワガタはマットが大切で、市販のものではネブトマットなるものもあるということです。
「そうやったんかぁ~(>_<)」
来年、もう一度リベンジしなければ という課題が、私の中で生まれたことはいうまでもありません。 でも・・・ブリードするにはペアを再ゲットしなければなりません。
「来年は果たしてネブトクワガタが採れるのだろうか?」
と不安もいっぱいでした(^_^;
こうして、私のネブトクワガタの「ブリードに挑戦」は幕を開けるのであった。




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