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2007年 4月15日 ギフチョウを求めて


スプリング・エフェメラル


■ ギフチョウを求めて

心機一転ホームページのタイトルも変わり、そして今年最初の”きまぐれ放浪記”は、 ギフチョウを求めて福井県の”自然の中に”出かけました。

本日は、いつもお世話になっている蝶のベテランであるKさんと、 そのお知り合いで同じく蝶のベテランのNさんと私の3人での出撃です。

目的は、この時期の王道「ギフチョウ」です。

例年だとちょうどいい時期だそうで、たくさん見られるといいのですが・・・

実は背中に腫れ物ができ、簡単な外科的な手術した直後だったので、 私のコンディションは少々良く無かったのですが、そんなに山登りも多くないと聞き欲望には勝てず・・・



■ スプリング・エフェメラル

まず最初の目的地に着いたのが9時頃。

朝方は少し気温が低かったけど、いい感じに気温も上がってきたし天気も絶好!!



今年最初の山への出撃ということもあり、まだ勘も鈍っていたけど、実際に山へ来てみるとスイッチオン!

やっぱり自然はいいですね。 何か来るだけで癒されます。

そして山道を登っていったところにカタクリが咲いてました。




スプリング・エフェメラル(spring ephemeral)と言う言葉があります。

「春の儚い命」、あるいは「春の儚いもの」という意味を持つこの言葉は、 一般には、春先に花を咲かせ、夏まで葉をつけると、次の春まで地上からは姿を消し、あとは地中で過ごす 植物のことを指していう言葉だそうです。

そのような植物は落葉広葉樹林に多く見られ、そういった森林では早春の頃、木々はまだ葉を生い茂らせていません。

その短い期間ですが、早春の森林の林庄には日差しがたっぷり入り込みます。

そんなわずかな間に芽吹き、忙しく花を咲かせ、やがて木々が葉を生い茂らせ日差しも遮られる頃には、 すっかり葉も落として地中で地下茎や球根のみとなり、次の春までそのまま越冬する。  まさに「春の儚い命」のそんな植物たちは数種あります。

カタクリは、そんなスプリング・エフェメラルの代表格とも言える植物で、 これを一目見ようという目的で、わざわざ山登りするするハイカーも多く、非常に人気のある植物です。

驚くことにカタクリは、7、8年は一枚葉で過ごし、それ以降ようやく二枚葉となり、そこではじめて開花するのだそうです。

そしてスプリング・エフェメラルという言葉は、春先にだけ成虫が見られる昆虫のことを指していう場合もあります。

その代表格がギフチョウです。

じつは今回、カタクリとギフチョウのスプリング・エフェメラルのツーショットを狙ってましたが、 ここではギフチョウは見られませんでした。 残念!




ギフチョウの姿はなかなか見当たりません。

どうやら今年の冬の気候がおかしかったせいか、時期的に少し遅かったようです。

それでも毎年たくさん居る場所だそうで、少し粘って待ってみることに。





何ていう名前の鳥かな?



う~ん・・・ さっぱりです。 完全にタイミングが外れてしまったようです。

少しだけ場所を変えてみることにしてみました。



エサはあるんですけどねぇ・・・


これは無理かなとあきらめた時、後方を歩いたおられたNさんが目の前を横切ったと。

とりあえず少ないながらも、居ることは間違いないということがわかっただけでも安心!

ギフチョウを求めて林道を行ったり来たりしていると、遂に私の目の前を横切るギフチョウを発見!!

しかし飛ぶのが早くてこれは撮影は難しい・・・

そしてもう1頭見かけ、とりあえず網をサッと振ってみた。




こちらは既に羽は破れてボロボロ。 撮影後リリース。


やっぱり時期的に少し遅かったようです。 もっと乱舞している様子を想像してたけどそれは甘かったです。

ギフチョウは毎年時期を当てるのも難しいようですね。

1週間でコロッと変わるみたいですし・・・

とりあえずここに居ても多くを望めないので、次の場所に行ってみることになりました。



■ 次のポイントへ

車で少し移動し、次のポイントへ。

こんなところに居るの? ってな場所でしたが、居るそうです。

Nさんはあちらへ、そしてKさんと私はこちらへと二手に分かれて林道を歩いてみた。





ニホンセセリモドキ。 早春に現れるガの仲間で少し珍しい種のようです。



ルリシジミ。 こちらはどこにでもいる種ですね。



トラフシジミ その1。 羽を閉じているところ。



トラフシジミ その2。 羽を開いたところ。


こんなところにギフチョウが居るのかな? などとKさんとおしゃべりしながら林道を歩いていると、 いきなり目の前をギフチョウが!!

「居るんですね~」

スーッと飛んで地面にとまりそうになったので、Kさんも私も慌ててカメラを構える。

そうするとまたフワーツと飛び立つ。

追いかけながら、そうこうしていてようやくシャッターを切る。



ようやく撮影できたギフチョウ。


イマイチな写真なんですが、とりあえず撮影できたことに少し満足です。

けれど、やはり今年はタイミングが遅かったみたいで、ここでもこれが最初で最後に見たギフチョウでした。




ニリンソウ



渓流のそばに自生するワサビ




■ 最後のポイントへ

さらに次のポイントへ行くことになりましたが、時間的にもこれで最後になるでしょう。

こんな様子では、今日はもうあまり期待できないかも・・・

けどもうこれで最後なので、ちょっとは期待して行くとしましょう。




なかなかいい場所のようです。


この場所は、KさんもNさんも来るのは初めての場所だそうです。

登りはきつくて少ししんどかったけど、ギフチョウにはなかなかいい環境みたい。

そして先を行かれていたKさんから携帯でギフチョウが居たと連絡が!

重かった足取りも少し軽くなり、いそいそと斜面を歩いてるとギフチョウの姿を発見!!

地面に止まりそうで、これはシャッターチャンスとばかり慌ててカメラの用意を。

花に止まりそうになったんですが、残念ながらそのまま飛び去っていきました。


くしょぉおおーーー!!


残念ですが、あきらめさらに先へ進み、しばらくして、またもギフチョウ発見!!

今度こそは・・・






欲を言えば花に止まっているギフチョウを撮影したかったのですが、 何も撮れなかったよりはヨシとしなければ・・・

いつかそういう光景を見ることが出来ると信じて、今度の課題ということにしときましょう。




それからしばらくこの場所に居ましたが、ギフチョウはあんまり現れず、 時間も経ち本日は終了ということになりました。

少しタイミングが外れてしまって残念でしたが、 こればっかりは仕方の無いことですしね。

できればもう少し見たかったけど、こういうことがあるから次の目標もできるわけで、 前向きに考えるようにしときましょ。






向こうには真っ白な白山が。


今回、同行させて頂いた Kさん、Nさんには、 今日もいろいろ興味深いお話を聴かせてもらい大変参考になりました。  またご一緒させてくださいね!



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