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■ ギフチョウ飼育記録

● はじめに … 2007年の失敗
ギフチョウの飼育は比較的簡単だと聞いていたので、一度チャレンジしてみたいと思っていた。

そして2007年4月29日兵庫県某所に行った際、ギフチョウの卵を採集することができ飼育する機会を得たのだが・・・

卵を発見 全部で6卵  離れたところに1つある

2007年5月8日 2007年5月9日 2007年5月11日

2007年5月15日 2007年5月19日 2007年5月30日


2007年6月10日 2007年6月10日

ここまでは順調のように思えたのだが、終齢(五齢)になってからどうも様子がおかしい?

そして・・・ 結局蛹になれないまますべて★になってしまった。 何故?

原因として考えられるのは、食べてはいたけど食草のカンアオイの種類があわなかったのか?

おそらく現地のカンアオイはサンインカンアオイであったであろう。  しかしこちら京都ではミヤコアオイが主流で食草の確保は難しい。

ギフチョウは現地のカンアオイで飼育するのがよいとは聞いてはいた。  そしてそれを踏まえて食草をサンインカンアオイからミヤコアオイへとうまいことチェンジする方法も聞いていた。

しかし経験のなさからそのタイミングを誤ってしまったのが原因だったのかも。 結果的にかわいそうなことをしてしまった。

そして次にもしそういう機会があれば失敗しないようにしたいと・・・



● 2008年4月25日
ギフチョウの卵塊のついた葉を3枚入手した。 じつに綺麗な卵である。

今回のギフチョウの食草はミヤコアオイなので入手もしやすい。 昨年失敗しているので何とか今度こそは成功させたいと思う。






● 2008年5月4日
午前中見た時はまだ孵化していなかったが、夜に見ると孵化していた。


あとの2枚も もうちょっとで孵化しそうだ。



● 2008年5月5日
昨日はまだ孵化していなかった2つの卵塊も今日は孵化していた。



● 2008年5月7日
二齢幼虫。 まだまだ小さく移動もほとんどしないので1つのケースで3枚の葉を管理している。



● 2008年5月10日
今日はこんな感じ。 日々成長している。



● 2008年5月14日
脱皮して三齢幼虫へ。 そして卵塊ごとに飼育ケースも3つに分けた。





● 2008年5月17日
今日は食草の確保へ行って来た。 これだけあれば足りるか?

四齢、終齢になれば大食漢になるのでちょっと心配。 今回は頭数もそこそこ居るので大変だ。






● 2008年5月20日
四齢幼虫。 入れておいたミヤコアオイがあっという間になくなってしまう。 やはり大食漢だ。






● 2008年5月22日
再び食草の確保へ行ってきた。 とある場所には豊富に生えているが、あまり採りすぎてもよくないし困った。 これで最後までいけるか? 微妙・・・






● 2008年5月25日
いよいよ終齢(五齢)幼虫へ。 本当に餌をあっという間にたいらげてしまうので食草の残量が心配。




● 2008年5月26日
昨日満タンに入れておいたミヤコアオイがたった一日でこんな状態。 餌の残量が・・・






● 2008年5月28日
そろそろ蛹になる準備を始めるかもしれないので、一応素焼きの植木鉢を入れておいた。






● 2008年5月29日
飼育ケースが3つあり微妙に餌が足りなさそうなので、仕事帰りにミヤコアオイを摘みに行ってきた。

毎回同じ場所ばかりで摘むのも何なので、今回は場所を変えてありそうな場所へカンで行ってみた。

そんなに多くはないがマズマズあったので少しだけ摘んで来た。 もうこれで最後だろう。 やれやれ。


そして飼育ケースに目をやると、昨日入れた植木鉢に早速入り込んでいる。 蛹になる場所を探しているのだろうか。

前回はここらあたりで失敗しているだけに、無事に蛹になって欲しいところである。






● 2008年5月31日
2つめ、3つめの飼育ケースの幼虫もそろそろ蛹になる準備を始めたようだ。

そして最初のケースの幼虫はいよいよ前蛹状態に入った様子である。



● 2008年6月2日
蛹へとなりました! 蛹化シーンはこんな感じ。





● 2008年6月3日
昨日の蛹は色が落ち着きこんな感じになってきた。 何か落花生みたいな蛹である・・・



他にも蛹化した個体も居る 蛹化した時の抜け殻


● 2008年6月15日
蛹化も落ち着いたようなので、春まで蛹を保管しておくセットを組んでみた。


まず知り合いの方のアドバイスを元に、素焼の植木鉢に鹿沼土を敷きその上に転がす。




そしてその上から乾燥を防ぐため水苔を被せておく。 鹿沼土自体水分を含んでくれるので、ちょっとやり過ぎかもしれないが・・・




さらに網をかけ、上から蓋として植木鉢を被せておく。  時々水分補給をしなければいけないが、これで来年の春まで保管しておくつもりだ。



● 2009年3月6日
保管していた蛹のセットは時々水分補給はしていたが、この日まで殆ど放ったらかしだった。

そろそろ羽化も近いと思われるのであばいてみることに。

しかし・・・ 少し水分過多だったせいかカビていた。 ショック!


ギフチョウはわりと丈夫なので放ったらかしで大丈夫という話を聞いていたが思いっきり油断してしまった。  ちょっと放ったらかし過ぎたようだ。 これだけカビてしまうとは・・・

もっと風通しを良くしておけばよかったか。 こんなことになるのなら水苔は被せないほうがよかったかなといろいろ反省。




大丈夫そうな蛹もいくつかあったので、とりあえずいつでも羽化していいようなセットを組んでみる。





このセットに植木鉢のスタンド、洗濯ネットを組み合わせて羽化を待つ。



● 2009年3月9日
ついに羽化が始まった。 カビていた蛹が多かったので羽化する個体がいるかどうか心配だったが、とりあえず一頭でも羽化まで持って行けてよかった。  残念ながら連続羽化シーンは撮影できなかった。







● 最後に
蛹の管理に失敗してしまったのが非常に残念。 カビてしまったのは水分過多と風通しの悪さか。  水苔を被せたことが余計なことで、それが結果的にムレを引き起こしてしまったのが原因かと思う。

というわけで結果、蛹から羽化したものは1/3程度だった。 これは大反省である・・・

そして今回はさらなる累代飼育にはチャレンジしなかったが、もしまた機会があれば次はチャレンジしてみたいと思っている。


あと飼育全般を通じて思ったのが食草の確保の大変さである。 幼虫も後期になるとほんとうに大食漢であるので十分な量の食草が必要となる。

そういうこともあろうかと一昨年前あたりからミヤコアオイを植木鉢にいくつか植えているがそんな数では追いつかない。

そんなわけで市内でわりと多く自生している場所に摘みに行っていたのだが、それでもあっという間に無くなってしまうので大変だと思った。

ちなみにミヤコアオイを摘む時は、根こそぎ摘むことはしないで、一株につきすべてを摘まないで必ず葉をいくつか残しつつ摘むようにしていた。  こうすればまた新しい葉が生えてくるし、またいつかお世話になる日のために・・・


ともあれ頭数は少なかったが、今回は羽化させることができたので少しはステップアップはしたかな。

いつかギフチョウの飼育をする機会があれば、今度はきちんと蛹を管理して羽化率を上げたいと思う。 ただその前の食草の確保が大変だが・・・



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